運送会社・物流会社のホームページ|取引先と求職者の両方に伝える作り方
荷主とドライバー志望者。同じページを見ても、知りたいことはまるで違います。
運送会社・物流会社のホームページで、荷主は「任せられるか」を、求職者は「長く働けそうか」を見ています。
トラックドライバーにも時間外労働の上限規制が適用された今、運ぶ体制や働き方は、どちらにとっても気になるところです。
そこで基本になるのが、入口を二つに分け、それぞれに判断材料を用意しておくことです。
運べる荷物や車両、一日の流れ、許可や安全の取り組みまで、それぞれに何をどう見せればよいかが分かります。
この記事でわかること
- 運送会社のホームページを見に来る人と、それぞれが知りたいこと
- 荷主に向けて載せたい情報と、相談の受け方
- 求職者の不安に先回りして答える情報と写真
- 許可・認証・安全の取り組みの見せ方と、見直しのチェックリスト
運送会社のホームページを見に来るのは誰か

運送会社のホームページには、目的の異なる二種類の読者が訪れます。
荷主と求職者では知りたいことが違うため、入口から分けて案内することが大切です。
- 荷主・取引先:運べる荷物と地域、車両、安全や品質の管理、急な依頼への対応
- 求職者:仕事内容と一日の流れ、勤務時間や休日、教育の進め方、職場の雰囲気
二つが一つのページに混ざると、どちらにとっても探しにくくなります。
トップページでは「お取引をご検討の方へ」「採用情報」など、目的別の入口をはっきり示しましょう。
働き方の変化で、両方の目が厳しくなっている
2024年4月から、トラックドライバーにも時間外労働の上限規制が適用されています。
荷主にとっては「この先も安定して運んでもらえるか」、求職者にとっては「無理な働き方にならないか」が大事な判断材料です。
運行の組み方や働き方の見直しに取り組んでいるなら、両方に伝わる形で載せておきましょう。
取引先に向けて載せたい情報

取引先向けには、「何を、どこへ、どう運べるか」を具体的に示すのが基本です。
- 主な輸送品目(機械部品、建材、食品、雑貨など)
- 主な対応エリアと配送の形(定期便、チャーター便、ルート配送など)
- 車両の種類と台数(4トンのウイング車、冷蔵冷凍車、パワーゲート付きなど)
- 倉庫での保管、仕分け、梱包など、輸送以外に対応できる業務
- 早朝・夜間の対応や、急な依頼への対応の可否
- 相談から取引開始までの流れ
町工場が多い東大阪周辺では、部品や製品の配送を地域の運送会社に任せたい企業もあります。
「この大きさや重さの荷物も相談できるか」が分かると、問い合わせにつながりやすくなります。
許可・認証・安全の取り組みは事実で示す
一般貨物自動車運送事業の許可番号は、会社概要に載せておきましょう。
全日本トラック協会が認定する「安全性優良事業所(Gマーク)」は、安全への取り組みを示す材料になります。
国の「働きやすい職場認証制度」の認証も、取引先と求職者の両方に伝わる情報です。受けている場合は明記しましょう。
点呼や車両点検、ドライブレコーダーの活用など、日々の安全の取り組みも具体的に書きます。
相談の受け方を分かりやすくする
取引先の問い合わせは、見積もり依頼だけではありません。「スポットで一度だけ」「繁忙期だけ」といった相談もあります。
フォームに荷物の種類、発着地、希望の時期や頻度の項目があると、やり取りがスムーズです。
必須項目は最低限にし、「分かる範囲で構いません」と添えると送りやすくなります。
新しい荷主との接点を増やす考え方は、BtoBの新規開拓|Web集客と営業をつなげて取引先を増やす方法で解説しています。
求職者に向けて伝えたい情報

求職者向けには、求人票では伝わらない「働く姿」を見せましょう。
応募をためらう理由になりやすい不安に、先回りして答えておくことが大切です。
仕事内容と一日の流れ
近距離のルート配送と長距離輸送では、働き方が大きく違います。
出社、点呼、積み込み、配送、帰社までの流れを、時刻の目安とともに書くと、自分に合うか判断しやすくなります。
手積み・手降ろしの有無や、フォークリフト作業の有無も、応募前に知りたい情報です。
教育・免許・職場の雰囲気
未経験やブランクのある方には、「最初はどう教わるか」が大きな関心事です。
同乗研修の期間や、ひとり立ちまでの流れ、困ったときに相談できる体制を書きましょう。
必要な免許の種類と、免許取得の支援があるかどうかも明記します。
勤務時間や休日は、求人票と食い違わないよう注意が必要です。更新時は、ホームページと求人サイトの両方を見直しましょう。
採用ページの考え方は、採用につながるホームページの作り方|中小企業の求人ページ改善のコツも参考にしてください。
写真と言葉で「きちんとした会社」を伝える

運送会社では、写真が信頼感を大きく左右します。
素材写真より、自社の車両や働く人の写真のほうが会社の姿が伝わります。
撮っておきたい写真
- 車両が並んだ車庫や、洗車・点検の様子
- 点呼や朝礼の場面
- 倉庫の棚や、荷物を丁寧に扱う手元
- 休憩スペースや事務所の様子
- ドライバーや事務スタッフの働く姿
ナンバープレートや荷物の社名、取引先の建物の写り込みに配慮しましょう。人物の写真は、ご本人の了承を得てから載せます。
言葉は「事実」と「言い換え」で
「安心・安全・確実」のような言葉を並べるだけでは伝わりません。
点検の頻度や安全の取り組みなど、事実として書けることを具体的に伝えると説得力が増します。
「チャーター便」「荷役」など業界では当たり前の言葉も、荷主や未経験の求職者には伝わらないことがあります。初めて出る用語には一言説明を添えましょう。
職場の雰囲気を動画で伝えるなら、採用に効くショート動画|求職者に職場の雰囲気を伝える作り方で方法を紹介しています。
自社でできる見直しのチェックリスト

見直すときは、荷主と求職者、それぞれの目線で次の項目を確認してみてください。
- トップページで、取引先向けと求職者向けの入口が分かれているか
- 対応できる荷物・エリア・車両・業務が具体的に書かれているか
- 許可番号や認証、安全の取り組みが事実で書かれているか
- 車両や倉庫など、自社の写真が使われているか
- 一日の流れや手積みの有無など、仕事の中身が求職者に伝わるか
- 求人票とホームページの勤務条件が一致しているか
- スマートフォンで、電話や応募のボタンを押しやすいか
休憩中や移動の合間にスマホで見られることも考え、文字の大きさやボタンの押しやすさも確認しましょう。
社内でやること、任せること
配車や現場対応に追われる中で、構成から見直すのは簡単ではありません。
車両や現場の写真、ドライバーへの聞き取りは社内で進め、ページの分け方や原稿づくりは制作会社に相談する分担もあります。
採用ページから先に整えるなど、優先順位をつけて小さく始める方法もあります。
運送会社・物流会社のホームページでよくある質問

採用サイトは、会社のホームページと分けたほうがいいですか?
どちらでもかまいません。まずは会社のホームページ内の採用ページを充実させるのが始めやすい方法です。
求人サイトから会社のページを見に来る方もいるため、内容をそろえておきましょう。
ドライバーの顔写真を載せてもいいですか?
ご本人の了承を得れば載せられます。
顔は出さず後ろ姿なら可など、了承の範囲を確認し、退職したときの扱いも決めておきましょう。
運賃や料金表は載せるべきですか?
荷物や距離、車両、時間帯で変わるため、一律の料金表を出しにくい会社もあります。
料金が決まる要素と、見積もりに必要な情報を書いておくと、相談しやすくなります。
取引先の社名を出せない場合、実績はどう書けばいいですか?
「金属加工会社の部品を定期配送」のように、業種・荷物・配送の形で書けば対応力は伝わります。
社名を出す場合は、事前に取引先の了承を得ましょう。
まとめ

この記事のまとめ
運送会社・物流会社のホームページは、荷主と求職者のそれぞれに入口と情報を用意することが大切です。
荷主には「何をどこへどう運べるか」、求職者には「どんな働き方ができるか」を具体的に伝えましょう。
- トップページで、取引先向けと採用向けの入口を分ける
- 輸送品目・エリア・車両・付帯業務を具体的に書く
- 許可や認証、安全の取り組みは事実で示す
- 一日の流れや手積みの有無、教育の進め方で求職者の不安に答える
合同会社みんなちがってみんないいは、東大阪でホームページの企画から公開、運用までのご相談を承っています。取引先向けと採用向けのページ構成も、ホームページ制作のサービスでご一緒に考えます。
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弊社でお手伝いできること
- ホームページの企画・構成づくりから制作・公開まで
- WordPressを使った、社内で更新しやすいサイトづくり
- 今あるホームページの見直し・リニューアル
- お知らせやブログ記事など、公開後の発信のご相談
- 公開後の更新や運用のご相談
「何から始めればいいか分からない」段階でも大丈夫です。社内でできることと、任せることを一緒に整理します。