英語サイト・英語ページの作り方|中小企業が海外からの問い合わせに備える準備
英語の問い合わせメールが届いたら、社内の誰が読んで、誰が返事をするでしょうか。
英語サイトや英語ページを作るなら、ページづくり以上に、この対応を先に決めておくことが大切です。
内容は、日本語サイトを全部訳さなくても大丈夫です。目的にもよりますが、会社概要・事業内容・問い合わせ方法の3つから始めれば、無理なく用意できます。
目的の決め方と翻訳の注意点を押さえて、海外からの引き合いに落ち着いて備えましょう。
この記事でわかること
- 中小企業が英語ページを用意する目的の考え方
- 英語ページに載せる情報の優先順位
- 翻訳の進め方と、機械翻訳を使うときの注意点
- 問い合わせ対応の準備と、社内・専門家・制作会社の役割分担
まず「何のための英語ページか」を決める

英語ページを考えるきっかけは、海外展開の計画だけではありません。
ある日届いた英語の問い合わせや、取引先からの依頼がきっかけになることもあります。
最初に考えたいのは、誰に、何のために見てもらうのかです。
目的によって、必要なページの量も内容も変わります。
- 海外の企業から新しい問い合わせを受けたい:事業内容や技術、対応できる取引の形を伝える情報が必要になる
- 既存の取引先や商社に紹介してもらいたい:会社の概要と強みが分かる、紹介用のページがあれば十分な場合もある
- 国内に住む外国籍の方や、海外から来日する方に情報を届けたい:店舗や教室であれば、アクセスや利用方法などの案内が中心になる
- 採用で外国籍の方にも応募してほしい:仕事内容や職場の雰囲気、応募方法の案内が必要になる
理由が「なんとなく必要そう」なら、いったん立ち止まりましょう。
海外から引き合いがあったか、取引先に求められたかを振り返ると、必要な内容が見えてきます。
目的があいまいなまま全ページを訳すと、手間と費用のわりに肝心の情報が伝わりません。
まずは目的を一つに絞り、最小限のページから始めましょう。
英語ページに載せる情報の優先順位

日本語サイトを全部翻訳する必要はありません。
相手が最初に知りたい情報から用意しましょう。
優先して用意したい情報
- 会社概要(社名の英語表記、所在地、事業内容、連絡先)
- 主な製品・技術・サービスの説明
- 対応できる取引の形(図面からの加工、OEM、小ロットの相談の可否など、書ける範囲で)
- 海外との取引の進め方(直接取引か、商社を通すかなど、書ける範囲で)
- 問い合わせ方法と、英語での対応が可能かどうか
状況に応じて加えたい情報
- 設備一覧や品質管理の取り組み
- 製品カタログや会社案内の英語版(PDFなど)
- 会社の歩みや代表者のメッセージ
- 工場や作業風景の写真
製造業の英語ページは、日本語の技術ページや事業紹介ページがもとになります。
日本語で強みや対応範囲が整理されていないと、訳しても伝わりません。
載せるべき情報は町工場・製造業こそホームページが必要な理由|発注担当者が見る情報と載せ方で紹介しています。
技術の見せ方は町工場の技術ページの作り方|設備や加工の強みが伝わる構成と書き方も参考に、英語化の前に見直してみてください。
お知らせやブログまで英語にすると、更新の負担が大きくなります。
更新の多い情報は日本語のみとし、英語は変化の少ない基本情報を中心にすると維持しやすくなります。
翻訳の進め方と注意点

英語ページの品質は、翻訳の質に大きく左右されます。
不自然な英語は信頼を損ねることもあるため、進め方に気を配りましょう。
日本語の原稿を整理してから翻訳する
訳しやすいのは、主語と述語がはっきりした短い日本語です。
あいまいな表現や業界用語が多い場合は、先に原稿を整理すると仕上がりが良くなります。
機械翻訳・AI翻訳は下書きとして使う
機械翻訳やAIによる翻訳は便利ですが、専門用語や社名、製品名を誤ることがあります。
下書きに使う場合も、公開前に英語に詳しい人や翻訳の専門家に確認してもらうと安心です。
取引条件や品質に関わる表現は、誤解がトラブルにつながるおそれがあるため、特に慎重に確認しましょう。
用語の表記をそろえる
社名や製品名、加工方法の英語表記は一覧にして、ページごとのばらつきを防ぎます。
名刺やカタログ、メールでの表記ともそろえましょう。
サイトの仕組みも確認する
既存サイトに追加するか、別サイトにするかで作り方は変わります。
WordPressなら、多言語化の仕組みで言語ごとにページを管理する方法もあります。
日本語ページと英語ページを行き来できる切り替えリンクも、最初から設計しておきましょう。
問い合わせ対応まで含めて準備する

英語ページを公開すると、英語の問い合わせが届く可能性があります。
ページづくり以上に大切なのは、届いた問い合わせにどう対応するかを事前に決めておくことです。
- 英語のメールを誰が確認し、誰が返信するかを決めておく
- 返信までの目安を社内で共有しておく(ページに書く場合は、実際に守れる範囲にとどめる)
- 見積もりや取引条件のやり取りで、社内で判断できない場合の相談先を考えておく
- 対応が難しい内容(対応できない国や取引形態など)があれば、あらかじめページで伝えておく
英語フォームの入力項目は、会社名・担当者名・メール・内容など、返信に必要なものに絞りましょう。
営業メールが増えることもあるため、迷惑メール対策も検討しておくと安心です。
海外との取引の進め方に迷ったら、ジェトロ(日本貿易振興機構)の貿易投資相談など、公的な相談窓口もあります。
問い合わせの入口のつくり方は、BtoB企業のホームページで問い合わせを増やすには|製造業・卸売業の見直し方も参考にしてください。
英語ページ準備のチェックリスト

制作を始める前に、次の項目を確認してみてください。
- 英語ページの目的と、主な読み手を決めているか
- 最初に用意するページの範囲を絞っているか
- 社名・製品名・加工方法などの英語表記をそろえているか
- 翻訳前の日本語原稿を分かりやすく整理しているか
- 機械翻訳を使う場合、公開前に確認する人がいるか
- 英語の問い合わせを受けたときの担当者と流れを決めているか
- 英語ページと日本語ページを行き来できるリンクがあるか
- カタログや名刺など、ほかの英語資料と内容が食い違っていないか
- 英語ページの内容を見直すタイミングを決めているか
自社で決めること・相談できること
社内でそろえるのが難しければ、役割を分けて進める方法があります。
- 自社で決めること:目的と主な読み手、載せる範囲、英語の問い合わせの担当者
- 翻訳の専門家に頼みたいこと:英文の作成と確認(技術用語や取引条件は特に)
- 制作会社に相談できること:英語ページの構成、翻訳前の日本語原稿の整理、サイトへの組み込みと言語の切り替え
翻訳は専門家、構成とサイトへの反映は制作会社と分けると、それぞれの得意分野を活かせます。
英語ページでよくある質問

ブラウザの自動翻訳があれば、英語ページは要りませんか?
読む側が自動翻訳を使えば、内容はある程度伝わります。ただ、社名や専門用語が誤って訳されることがあります。
会社概要と問い合わせ方法だけでも英語で用意しておくと、相手が安心して連絡しやすくなります。
英語ページは、何ページくらい必要ですか?
目的によりますが、会社概要・事業内容・問い合わせの3つから始めると無理なく用意できます。
反応を見ながら、製品や設備のページを足していきましょう。
英語で対応できる社員がいなくても大丈夫ですか?
最初はメールで、翻訳ツールを使いながら対応する方法もあります。
見積もりや契約の段階では判断が難しい内容も出てくるため、相談先を先に決めておくと安心です。
英語ページを作れば、海外から問い合わせが来ますか?
作っただけで問い合わせが来るとは限りません。
展示会や取引先からの紹介など、相手が英語ページを見る機会とあわせて考えましょう。
まとめ

この記事のまとめ
英語ページは、目的と範囲を決めれば中小企業でも無理なく準備できます。
最初から完璧を目指さず、小さく始めて反応を見ながら充実させていきましょう。
- 誰に、何のために見てもらうのかを最初に決める
- 会社概要・事業内容・問い合わせ方法など、相手が最初に知りたい情報を優先する
- 翻訳前に日本語原稿を整理し、公開前には英文を専門家に確認してもらう
- 問い合わせを受けたときの担当者と流れまで準備しておく
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弊社でお手伝いできること
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- 公開後の更新や運用のご相談
「何から始めればいいか分からない」段階でも大丈夫です。社内でできることと、任せることを一緒に整理します。